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【 交配について 】
まず、はじめに… |
まず、はじめに一般的なご注意を。。。
このホームページに書かれたことは、あくまで私の愛犬 「 蘭丸 」 の交配・妊娠・出産記録をメインにした
手記のようなものです。 必ずしも全ての犬には当てはまらないと思います。
ヨークシャー・テリアの交配・妊娠・出産に関する一例であることを充分ご理解・ご承知の上でご覧下さい。
( 多少なりとも皆さんの参考になれば幸いです。。。 )
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交配期 |
基本的にメス犬が生理になった時が交配期になります。
一般的にこのことを 「 ヒート 」 と呼んだりします。
生理は年 2回 ( 半年に1回程度の周期 ) ですが、実際には以下のような制約があります。
もし、生まれて来る子犬たちの血統書を作りたいと思った場合、交配が可能になる月齢は、
メス・オスともに生後 9ヶ月と 1日以上でなければならないと定められています。
また、一般的に初産は 4才ぐらいまでと言われています。
つまり、仮に 1才ぐらいから 4才の誕生日までとすると、交配のチャンスは多くてもたったの 6回です。
実際には 2才以上になったあたりから行うと思いますので、実質 4回ぐらいしかありません。
交配させても必ず妊娠する訳ではないので、この少ないチャンスを有効に使わなければなりません。
ウチの蘭丸の場合は少し生理が遅れ気味でしたので、4才になるまでをリミットとした場合、たった3回の
チャンスしかない状態でした。
メスの子犬を飼い始めて、将来は交配を …とお考えの方は、なるべく早くからパートナーとなるオス犬を
探しておくのが良いと思います。
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交配相手の飼い主さんと話し合っておくこと ( 費用のこと、その他 ) |
オスメス両方飼っていれば良いのですが、そうでない場合はお見合いなどで相手を探すことになります。
ウチの場合、ブログで知り合った方とお見合いをしました。
私も相手の飼い主の方もお互いに一般人です。有料で交配を行うプロではありません。
ウチの蘭丸は、偶然最初のお見合いで 「 ベストパートナー 」 と言える大変相性の良いオス犬と
出会うことが出来ましたが、なかなかこのような出会いは無いかも知れません。
ウチには蘭丸のほかにもメス犬が居ます。
もちろんお見合いをしたことがありますが、残念なことに今まで実際の交配までには至っていません。。。
今までお見合いで交配まで辿り着けたのは、ウチでは蘭丸だけです。
例えば、犬同士が仲良くなれたとしても、出産育児費用の分担を含む交配条件など、相手の飼い主の方と
上手くお話が進まないと交配まで辿り着けないのです。このあたりは人間の結婚と同じようなものですね。
本人同士だけでなく、家と家とのお付き合いになります。
ですので、交配に関する考え方など、お互いによく話し合って理解しあえる事が最も重要だと思われます。
無論、最初から費用分担などのお金の話ばかりすると相手の飼い主さんが引いてしまうと思いますので(笑)
このあたりは徐々にお互いを理解しながら進めて行くのが良いと思います。
ちなみに出産にかかる費用は以下のようなものがあります。( あくまでも例です )
・ 交配前の健康診断 |
\1,000 〜 |
・ スメア検査 (交配最適日の判定) |
1回 \3,000 x 2〜3回ぐらい |
・ 病院で交配してもらう場合 |
\15,000 〜 |
・ エコー検査 (妊娠の確認) |
\3,000 |
・ 妊娠開始 〜 出産後までの定期検診 |
1回 \1,000 x 5〜6回ぐらい |
・ レントゲン検査 (頭数や帝王切開の判断) |
\5,500 |
・ 難産の場合は帝王切開 |
状況によって異なるが 10万〜15万以上になる場合もあり |
・ 断尾手術 |
1頭 \1,500 x 生まれた子犬の数 |
・ ワクチン注射 |
5〜8種混合 x 生まれた子犬の数 x 3回
狂犬病注射 x 生まれた子犬の数 |
・ 食費やペットシーツなどの消耗品 |
約 \50,000 (子犬 6頭、2ヶ月分の実費) |
・ 血統証明書にかかる費用 |
親犬の名義変更 \1,100 〜 \3,200 x オス・メス両方
JKC入会+年会費 \6,000
DNA登録(父犬側) \7,500
犬舎登録(母犬側) \6,300
一胎子登録 \2,100 〜 \5,300 x 生まれた子犬の数 |
これらのことは後々もめないように、誰がどれを負担するか事前にしっかりと話し合っておくべきですね。
それと、お見合いをする際に必ずすべきことは、お互いの血統書の確認です。
血統書が無いと生まれてくる子犬の血統書が作れないのは勿論ですが、親子または同じ父母から生まれた
兄妹や姉弟による極近親繁殖は基本的に NG なので、念のためお互いの血統の確認が必須です。
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交配の取り決め |
ウチでは実際に以下のような書類を 2部作り、お互いに署名捺印して取り決めを交わしました。
もちろんこれは、お互いにプロのブリーダーではない素人同士の場合の取り決めです。
基本的にお互い平等になるようにしていますが、病院の選定など私の要望を多く取り入れて頂いたので
その代わりに出産前の費用は全て私のほうで負担することにしています。
内容として費用に関することは勿論ですが、生死に関することも深く真剣に考えて記載しておく必要があると
思います。
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交配についての取り決め
○○家ならびに△△家の愛犬同士を交配させるにあたり、以下の約束を取り決める事とします。
取り決め日 20XX年 月 日
オス犬飼い主側 住所
飼主氏名 ○○○○ 印
メス犬飼い主側 住所
飼主氏名 △△△△ 印
【 交配させる犬について 】
オス犬飼い主 ○○家 犬名 □□□ 血統書記載の犬名 ( )
メス犬飼い主 △△家 犬名 蘭丸 血統書記載の犬名 ( )
【 費用について 】
※ プロのブリーダーさんとの場合は、交配料金を払って、病院代も全てメス側が出すのが普通かも。
この取り決めは素人同士の場合なので生まれた子犬を両家で分け合い、費用も平等に負担しあいます。
(1)交配 〜 交配後の費用
病院で交配や人工授精を行った場合、その費用はメス犬飼い主側△△家が負担する事とします。
妊娠検査や定期検診等、出産前の病院費用もメス犬飼い主側△△家が負担する事とします。
※ このあたりの費用は他の交配条件と合わせて負担割合を調整しても良いと思います。
(2)出産 〜 各子犬にかかる費用
断尾手術やワクチン注射など、生まれてきた子犬にかかる費用は各引取人の負担とします。
子犬のエサ代等は各引取人で公平になるよう人数割り、または子犬の引取数割合に合わせて
公平に分担する事とします。
万が一、難産のため病院で出産させる場合、子犬の生死に関わらず病院費用は両家で半額ずつ
負担する事とします。
また、生まれた子犬が正常な状態でなく安楽死等が望ましいと判断した場合、費用は両家で
半額ずつ負担する事とします。
【 引渡日について 】
基本的には生後2ヶ月 〜 6ヶ月ぐらいまでの間に引き渡す事とします。
詳しい日程は子犬の数や発育状況を見ながら決める事とします。
場合によっては両家で相談の上、引渡日を変更できる事とします。( 早期引渡、または、延期など )
※ 育ち具合にもよりますが、さすがに沢山生まれた場合はワクチン注射などで病院へ連れて行くのも
大変になりますので、早めに引き渡しを行ったほうが良い場合もあると思います。
【 生まれた子犬の分配方法などについて 】
(1)一頭だった場合
メス犬飼い主側 △△家が引き取る事とします。
※ 出産は母犬の死のリスクもあります。
そのことも踏まえて一頭だった場合はメス犬飼い主側が引き取るようにすると良いと思います。
(2)二頭以上の場合
オスの子犬は○○家が優先的に選べる事とします。
メスの子犬は△△家が優先的に選べる事とします。
なお、両家共に必ず子犬を引き取る事とし、多く生まれて引取先が見つからない場合は、
引取先が見つかるまで両家で費用を半額ずつ負担して育てる事とします。
※ これはあくまでも一例です。飼い主さん同士でお話し合いをして自由に決めるのが良いと思います。
【 血統書について 】
生まれてくる子犬の血統書を作成する事とします。
(1)子犬の血統書を申請するまで
両家共にJKCの入会および交配させる犬の血統書の名義変更を済ませておく事。(各自負担)
子犬が生まれた時点で、○○家は父親犬のDNA登録を行う事とします。(○○家負担)
また、○○家は父親犬所有者として交配証明書を作成する事とします。
※ DNA登録は日数がかかります。
もっと事前に行うか、妊娠が判明した時点で行っておくほうが良いかも知れません。
(2)子犬の血統書の申請
子犬の血統書の申請と同時に△△家は犬舎登録を行う事とします。(△△家負担)
血統書の申請は△△家が行いますが、各子犬にかかる血統書の費用(一胎子登録費用)は
各引取人の負担とします。
ただし引取先が見つからない子犬がいた場合は、その子犬の分は両家で負担する事とします。
【 その他について 】
(1)責任問題
子犬が出来なかったり、難産のために母犬が亡くなったり、死産、または充分に気を配っていたにも
関わらず病気や発育不良などの問題で引渡までに子犬が亡くなってしまった場合でも、決してお互い
相手に責任追及しない事とします。
(2)ここに記載されていない事について
ここに記載のない事態の場合は、両家で話し合い決める事とします。
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スメア検査 |
メスの生理が始まると交配期になります。
生理は約 2週間ほど続きますが、交配はその期間内のいつでもよいと言うことではありません。
実際に交配を行う日は一般的に生理が始まってから 10日目〜14日目の間ぐらい。
正確には排卵日から 48時間以内が良いとのことで、実質、ベストタイミングは 2日間程度でしょうか。
この最適日である排卵日を割り出す方法が 「 スメア検査 」 です。
メス犬の膣細胞の変化を観察することによって、排卵日が判ります。
より正確な日程を知るには、数日置きに何回か検査して細胞の変化の様子を見る必要があるようです。
ウチの蘭丸はスメア検査を 2回行っておよその排卵日を予想し、交配を行いました。
3月 26日 生理が始まる。日数的に最適日は 4月 5日 〜 9日あたりか?
3月 29日 1回目のスメア検査を行って、交配期の初期の細胞状態を見てみる
4月 01日 2回目のスメア検査。 細胞変化が思ったよりも早く進行しているみたい。
病院の先生のお話では、最適日は早まる可能性があるとのこと。
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交配方法 |
実際の交配のことを書く前に、今までの経緯について触れておきますね。
【 今までの経緯 】
普通はオス犬のお宅にメスを預けて交配をしてもらうのが良いと言われています。
ただし、オス犬側がプロのブリーダーさんではなく、我々一般人の場合はなかなかそうは行きません。
ウチの場合もオス犬の飼い主さんはご夫婦ともお勤めされている方だったので、蘭丸を預けるのは難しく、
自営業で毎日自宅に居る私の方で預かって交配することにしました。
しかし、、、2回ほど交配期にオス犬を預かってみたものの、2回とも妊娠せず。。。
※ 1回目 … 2才 0ヶ月の時
2回目 … 2才 8ヶ月の時
3回目のチャンスである今回の交配期はすでに 3才と4ヶ月です。
あっと言う間に 4才までもう 1年も無い状態に (^^ゞ
毎回失敗の原因として考えられるのは…
・ 交配中、途中で体が離れてしまう
交配が始まると、オスは背後から腰を動かして結合を試みます。
ウチの蘭丸は結合時に痛がるようで(?)、少し暴れてしまうのが失敗する原因のようでした。
結合する時、オスの性器が大きくなりながらメスの体内に入ってくるのですが、タイミングがずれて
しまうと上手く入らずにおわってしまいます。 ちなみに一度大きくなってしまった後は入りません。。。
・ タイミングを合わせて補助してみたが…
始まる直前まで見守り、 「 ここだ! 」 というタイミングで蘭丸を少し押さえて結合の補助を行って
みましたが、それだとオス犬が意識してしまうようで、なかなか上手く行きません。
やはり、当人同士で結合してもらうしかないようですね(苦笑)
…という訳で、3回目は基本に戻ってオス犬のお宅にうかがって試してみることに。。。
とりあえず失敗してもやり直しが出来るように若干早めに交配させてみて、後日もう一度交配できるよう
スケジュールを組んでおきます。 まあ、日程的には後日のほうが本命だったりしますが(笑)
【 実際の交配 3回目 3才4ヶ月 】
※ 交配または相手と会う前日までに病院で健康診断を済ませてシャンプーしておくのがエチケット。
4月 03日 病院の先生のアドバイスで、蘭丸をオス犬と会わせて反応を見る。
犬同士を会わせると、まず、蘭丸はおしりを突きだして交配をアピール。
メス犬が尻尾を横に巻いている場合、それは交配準備 OK のサインです。
( 交配のための体の準備が出来てないと、尻尾は陰部を覆って NGサインを出すようです )
これならもう大丈夫だと思いますが、一応日数的なものを配慮し、明日行うことにする。
4月 04日 1回目の交配。
オス犬は突き出されたメスのおしりの臭いをかいだり舐めたりして、段々とお互いに
行動が荒っぽくなります。 そしてオスが背後から交尾を開始。
ここで上手く行けば、10分以上は結合状態が続くようなのですが、、、、
しかし結合不良とでも言いますか、途中で体が離れてしまいました。
これでは妊娠する確率は非常に低い状態です。
蘭丸も間もなく 4才。 もう残された適齢期は残り少ないため、1日あけてオス犬の回復を
待ったあと、妊娠をより確実にするため最後の手段である 「 病院へ行って人工授精 」 を
試してみる事にしました。
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人工授精 |
4月 06日 オス犬と一緒に病院へ行って今期 2回目の交配。
人工授精と言っても、難しいものではありません。
病院で獣医さんが立ち会いのもとで、普通にオスと自然交配させます。
そして、もし、交配途中で体が離れてしまった時に、出てしまった精液を集めてメスの
体内へと入れてあげるとのこと。
また、入れた精液が逆流しないようにお尻を高く上げた状態でしばらく体を固定して
受精を促すそうです。
これで、妊娠の確率が確実にアップ! 期待が高まります!
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